[AnCh]「まーるさんかくしかーくー」視点を変えて考える、やり応え十分な一人称パズルでした-Antichamber

[WTF!?]
ネタバレ避けるとあまり場所が選べない。銃がネタバレな気がしますがそこはその。
しかも某4亀の当ゲーム紹介コラムと場所が被っている……。

「」内のワードを知ってる人はおっさん/マダム推定。

steamで積んでいるゲームをアルファベット順でやっていこうとしている現状、このゲームをクリアしたので紹介。

自分は初見&攻略情報見ずにプレイし、7時間程でようやくクリアできた。

このゲームは初見でプレイするのが一番楽しめると思われる為、ネタバレはなしで(そうなる話は最後に書く)。

なお文章自体はこれも2015年半ばにはとっくに書き上げていたものを忘れていましたので今頃のアップとなりました。

箱と発想とひらめきを駆使して探索せよ。常識は投げ捨てる物

3D酔いに注意

このゲームはFPPに分類されるゲーム。

舞台となる場所は白一色の無機質な空間の中に様々な色がアクセントとして使われており、シンプルでミニマルながら、それが独特の雰囲気を演出している。

この空間自体が曲者で、ある場所だと一見行き止まりと思える白い壁が通行可能だったり(床だと落ちたり、床がない場所は実は歩くと床ができるといった逆パターン等もある)、特定の視点に注目させようとするオブジェクトがあり、そこを見てから来た道を振り向くと別の場所にワープしていたり……、等々、騙し絵の様な仕掛けが満載。

プレイヤーはその空間を歩き回り、探索して様々な謎を解いていくパズルゲームとなっています。

また道中、色のついた特定のブロックを吸い取って吐き出せる銃を入手する事になり、それを駆使した謎解きが必要な場所も多彩に存在します。

(その銃自体もある事でパワーアップし、新しい機能が増えたりもする。その機能が必須な謎解きもある)

詳細なギミックに関してはあえて書きません。そこばらしたら楽しさが減りそう。

ただ、画面の表示がほんとに真っ白なゲームなので、PVで3D酔いする人は勧められない点が残念。

白が眩しくて目が痛い人は、あきらめる前にモニタのキャリブレーションを試す事を一考してみて。

難易度は高いが理不尽ではない

謎解きの難易度は別ゲームと比較するならば、一人称パズルとしてはメジャーな「Portal」よりはかなり高いとは感じました。

しかし噂で聞いていた「理不尽ゲー」と呼ばれている事に関しては、何か違うのではないか? とも。

確かに、後半や特定の場所だと「今、自分ができる事を最大限駆使する事で解ける」という場所が存在していましたが、その「自分ができる事」は必ず他の低難易度? の区画や謎解きで経験した事を基礎として考えると、答えが見つかるというパターンが各種の謎解き共通である点、さらに収集要素でもある壁の絵は、付近の場所の謎解きヒントになっている事も多いのでそれでわかる場合がある点で否定したい。

個人的にあえて一つこのゲームでヒントを出すなら、「どうしても解けない場所は後回しにして別へ行け」って事でしょうか。

(偉そうな事言ってますが、各種「最大限駆使する」為の発想が何であるのかに気がつけるかどうか、って所は自分も……うん)

親切なオートマッピングとFT

[マップ表記だが初期場所以外はモザイク]
マップ。ネタバレ回避に初期位置以外はモザイク。

このゲームは、起動すると必ず黒い部屋に、全体マップの壁、見つけた壁画一覧の壁、各種コンフィグ設定やセーブデータ削除等が可能な壁、(あとはガラス越しにEXITの扉が見える面)に囲まれた場所から始まります。初回からオープニングもなく唐突に開始するので、最初の放置感が半端ない。

その部屋から本編の空間へ移動するには全体マップを使用。といっても、丸や四角や矢印の記号を太線でつないでいるだけのものですが、これがなかなか便利。

全体マップには一度行った場所が書き込まれるオートマッピング方式を採用しており、行った場所の区画が正方形で表示されます。区画間の繋がりは太線で表示され、行き止まりは丸、マップ上で遠い区画へ飛ばされる場所がある場合は矢印が付いていることがあります(ただし移動元から矢印が伸びてるのみ。移動先は示されていない)。

また、正方形に中央ポインタを合わせるとその場所をサムネイル表示してくれます。区画の名称もここで確認可能。

この一覧マップから、移動したい区画を選択する事で、瞬時にその区画へ移動できます。ただし、移動可能な場所は正方形の区画のみ。

直前の移動軌跡も表示される様になっており、スタート地点が×、黒い部屋へ戻ってきた地点に○のアニメーションマーカーでわかる様になっています。道中の軌跡は黒点が表示。

この黒い部屋にはいつでもEscキーで戻る事ができる為、別の場所を探索するときに遠い距離を移動する手間が省けて楽。ちなみに動かした仕掛けによって詰んだ場合も、ここに戻る事で仕掛けが全てリセットされる為、この部屋には大いにお世話になる事でしょう。

注意としては、銃内に残っていたブロックは破棄される事と、Escキー長押しでゲーム終了(中断)される事かな。

要柔軟な発想、先入観は不要。一人称らしさ満載なパズル

一人称ならではのギミック満載なパズルで、独特の空間も相まってとても幻想的な雰囲気。

難易度が高く先入観を捨てた発想力を求められる為、この雰囲気が問題なくて手ごたえのある謎解きを求めるなら買い。

3D酔いする人にはPortalよりも勧められない、という事で。

……蛇足だけど、作者が本当に努力の人。インディーゲームの製作者達に、また一つの希望を持たせた人となったかも。

関連リンク

Antichamber – A Mind-Bending Psychological Exploration Game
http://www.antichamber-game.com/

ぼやく

Antichamberクリア時の状況とか色々(ネタバレ有)

こっからはネタバレで。

[画像4枚取り逃し……]

クリアはして場所は全部到達できたものの、抜けている画像が4枚程あります。どこで取り逃した。

さすがに探すのは骨が折れるので、気が向いたら攻略情報見よう。

“The Talos Principle”も期待

FPPといえば、まさかのシリアスサムの開発元であるCROTEAMが生んだ”The Talos Principle”も購入しているでこちらも楽しみです。

Magrunner: Dark Pulseもクリア済み

FPPつながりでさらに、これもクリア済み。磁力を使用したパズルゲームで、極一部のレベルがかなり悩ませられた位には難易度が高めでした。

これも単体でコラム書きたいのですが……まずい、書きたいものがどんどん溜まる。