アイキャッチで下手絵なりにここ好きポイントのひとつを伝えたい。
其方はロボかマーフィーか
あの世界の法律的にはマーフィーは死んでいる設定だがそういう事ではなくて。さておき。
ロボコップは昔から色々とゲーム化されていますが、今回は2023年に発売された新作の感想になります。ネタバレは関連リンクの後から書いていきます。
なお難易度は「EXTREME」でプレイしています。
時系列は2と3の間
当作品の時系列は2と3の間のお話。
ロボコップ2号の暴走で死者を多数出した事件により、オールドマン会長は賠償責任と刑事責任問題に追われ、それをファックスに擦り付けようとしたが……。というのが2の終わり。
そして3ではカネミツ・コーポレーションに買収されているオムニ社が超未来都市デルタ・シティの建設の為に旧市街の住民を強制収容する事件から、オムニ社と対峙するロボコップを描く。
……という話だが、どうして3の状況になっていたり、あれオールドマンどうなった? とか等を含めた間が語られる物語となっています。
相変わらずヌークは氾濫し、犯罪が絶えないデトロイト。
絶え間ない事件に追われる警察そしてマーフィー。
火中の栗を拾う中、「新顔」なる暗躍する者たちによってまたもや翻弄されていく。
市民からはロボコップの存在意義を問われたり、マーフィー自身もその存在意義や過去の幻影に悩まされていく事になっていく。そんなお話とでも申しましょうか。
高難易度だと映画の様にはいかない
戦闘は完全に「EXTREME」難易度のせいではありますが、マーフィーの装甲が心ともないです。映画「2」でパワーアップしたのはどこへやら。数発被弾するだけでHPの三分の一は軽く持ってかれます。
やはり敵さん達もロボコップの装甲を貫徹できる弾薬で対策してきているに違いないとしか思えないこの世界線。
それでいて反対にヘッドショット以外は何発か当てないと倒れないし。どっちがロボだ。
と、高難易度は比較的こちらと敵単体の性能差が近い状況で戦わないとならない為、ある程度の緊張感があります。壁から身をちょっと出して撃ったらまた隠れて、とタクティカルシューターな動きを要求されます。
映画みたいにずかずか歩き回りながら敵をせん滅しようとしたらすぐハチの巣になる。これはこれでロボコップの装甲は万能ではないという描写だと私は思っておきます(映画みたいなプレイを望むなら難易度ノーマル以下でやるべし)
また、ED-209やSWATと共闘するシーンがあるんですが、こっちは敵一人倒すのに苦労するのに、彼奴らは簡単にバタバタ倒していくもんだから、絶対に撃破数で勝てない……。これはこれでロボコップもやはり万能ではない感が出て嫌いではない。
武器は結構豊富
使用できる武器は基本的にはオート9なのですが、敵が落としたり置いてある銃器も拾って扱うことができます。
結構種類は多めらしく、アサルトライフルだけでも複数種類かつ性能が違うものがあるし、対物ライフルやグレラン等豊富です。
……なんか大抵、敵からではなく部屋に置かれている武器は次のシーンで有利になる物ばかりな気がします。高倍率スコープのARやSR拾った後に出てくる敵スナイパー達とか。
そのため、特に序盤はオート9より拾い物のほうが使い勝手が良いので使用をおすすめします。
探索やサイドクエストも
撃ち合いの戦闘だけではなく、チャプター毎に決まったステージ内(オープンエリア)を探索してメインとなるクエストの他、サブクエストをこなすアドベンチャー要素も強いです。
サブでは民間人への奉仕活動やお悩み解決をしたりとか、別の事件を捜査したりすることもあったりなどいろいろ。警察らしい活動をするわけです。
また、事件を追う中でスキャンして証拠や容疑者の痕跡を見つけたり、時には会話の選択肢も出てきたり、解決方法が複数存在したり、クエストやストーリーの結末にも関わる分岐要素もあったりとなっております。
経験値とスキル
このゲームには経験値とスキルアップ要素があり、一定の経験値をためることで得られるポイントによって自由にスキルを割り振る要素もあります。
単純に戦闘力や装甲に体力をアップしたりするもの、金庫の鍵を開けるスキルや証拠をスキャンする為の捜査に関する能力、また犯人や参考人等の説得を有利に行える物などいろいろあります。
種類と割り振れる場所は結構多いため、一ゲームで全部上げることはできないと思われます。自分が必要と思うスキルを取捨選択してスキルを上げていくことも大事かなと感じました。
また、マザーボードを拾うと可能なオート9の強化要素もあり、こっちはボード毎に異なる回路から使いたいものを一つ選び、方向の決まったチップをはめ込んでいく事でいかにデメリットを抑えて自分の好みの強化をしていくかのパズルとなっています。
なんか後者はチップの見た目的にカルネージハートを思い出します(システムは全然違うけど)。
私は戦闘に有利となるものは完全に後回しにして、とにかくスキャンと説得等に有利に働くスキルを最優先で上げてました。だから余計に戦闘が辛い。それもまたヨシ。
登場人物のモデルを再現
主に警察ですが、映画に出てきたキャラクターも当然ながら登場し、ちゃんと映画と同じ俳優でモデリングされていて結構リアルです。
ちなみに今作のマーフィーの声はちゃんと俳優のピーター・ウェラー氏が演じています。
ロボコップの映画をゲームとして体験できる
ストーリーもやはりロボコップらしさが出ていました。事件を追う中で警察や犯罪者、または民間人と触れ合うわけですが、
- 各人が織りなす人間ドラマ
- 警察とオムニ社の微妙な関係
- ロボコップとオムニの微妙な関係
- マーフィーと警察達との信頼関係
- 相変わらず犯罪都市なデトロイト
- いたちごっこ感が否めず辟易な警察
- ロボットは「物」なのか
- 死体をロボットにするその尊厳と立場と倫理
- ロボコップは英雄か脅威か
- マーフィーの過去の幻覚
- ロボコップかマーフィーかの葛藤
- 映画同様のバイオレンス描写もしっかり
などなど……。
ロボコップの映画らしさを再現されているストーリーと演出達で、プレイできる映画というのも納得です。
ちゃんとロボコップだった
上記から、映画としても普通に通用するストーリーやシナリオで、かつFPSとしても楽しめる本作は十二分に楽しめました。
ただしFPSとしてだけを見るとシステム的に目新しさはないかも。ロボコップが好きならおすすめできる作品といえるかも。
あと映画のBGMもちゃんと使われているので嫌でも高揚します。ちゃちゃらちゃーらー↑ ちゃちゃらちゃー↓(メインテーマのつもり)
また映画見たくなる。サイバーパンク感もあるSFアクションっていいよね。
そして当ゲームの後日談的新作である「Unfinished Business」もこれから楽しみであります!
今度の舞台はオムニタワー(大規模住宅複合施設らしい)でひと騒動だそうな。
関連リンク
- RoboCop: Rogue City (ロボコップ: ローグ シティ)
https://3goo.co.jp/product/robocop-rogue-city/
ここからネタバレ
後半から右肩上がりでゲームがクラッシュする
特にゲーム後半から、特に街が敵だらけになる終盤あたりからはほぼ頻繁にFatal Errorでゲームがクラッシュして落ちました。
最終的にグラフィック設定を低くしつつ、スケーリングをTAAにする事で多少は改善されました。
結構人によって似たような症状が出る人はいるらしいので、これはマイナスポイント。
難易度EXTREMEのラスボスが強すぎた
久々に何度もトライしてようやく突破するレベルのひりつきと絶望を味わいました。
今回はオールドマン イン ロボコップ二号機でしたが、普通に戦うだけではおそらくライフが持ちませんでした。
おそらくフェアに戦うためには戦闘、装甲、体力スキルMAXにしている事を想定している敵という感じでした。
私は最終的にその中では戦闘のみスキルMAX(体力は7割くらいで装甲ゼロ)にしていましたが、あまりにも体力が足りなくてダメージレースの運ゲーと化しており、一番いい時で敵の体力残り数ミリまでいけたくらいでどうしても倒せず数時間経過。
なおこの数時間にはゲームが頻繁にクラッシュして再起動したり、ドライバ更新したりの時間が含まれています。調子がいい時に限って戦闘中にエラー落ちもあって発狂しかけたことも。
試行錯誤の結果、最終的に攻略の答えに行きついた方法。それはオート9の基盤オムニ5.2。(までしか拾えなかった)
これの攻撃力と貫通力をとにかく強化(各23パーセント以上)しつつ、セミオートと散弾、爆発弾も使える状態にするのが一番有効な火力を出せました。
あとは祈りつつ斜め後ろの引き撃ち腰撃ちでとにかく二号機の右胸めがけて弾をぶっこむことでようやく倒せました。
(二段階目以降は至近距離にならない様にかつ、突撃はしっかり回避するのも忘れずに)
FPSでここまでひりついたのはWolfenstein The New Orderのメカデスヘッド戦以来でした。て、野望強いおっさんメカつながりだわ。
コメントを残す