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RPGのまた一つの形式と思える大胆なつくりと感じた作品
前回はチュートリアルだけで長くなってしまったので、プレイレポというか感想等を今度こそ書いていきます。
正直なところ、個人的には大いに「アリ」な作品でした。
あとこの作品はよくある「レベル上げればなんでも解決」といったものではなく、まるでダイスのない一人用TRPGのようなものに近い作品である事を事前に知っておいたほうがいいという注意喚起も必要かと。
もちろんネタバレありなので注意です。
プレイレポ的な感想や取得した能力紹介とか
実は強かったかもしれないビルド!?

今回はリーダーシップとスピーチを特化させるビルドかつ、オトボケは優先で使用しつつ攻撃関連スキル全封印プレイをしましたが、結構いけるもんでした。
まず、リーダーシップをあげると必然的に仲間が強くなるためこれだけでも戦闘は有利に。
さらに、スピーチ関連の特殊技能に、スピーチスキルポイントに応じて攻撃力アップするものがあるので自身も十分なダメージソースとして活躍でき、戦闘は滅茶苦茶なほど苦しいわけではなかったです。HP減ったら素直に引く、これ大事。
(とはいえ、仲間はイネズかヴァレリーがいた方がより安全かつ吸入器と食品の節約になるので、特にイネズを一番長く引き連れていました。あと、防具は防御力重視で重装備かつヘルメットもHP増えるものを着用)
さらに終盤から観察スキルを上げることで弱点ダメージもアップできたのでなおさらでした。
また、スピーチは一定以上の能力値でボスとかを戦闘せずに説得できるのも強力。
(結局、惑星エデンの奴以外のボスは戦闘せず最後まで説得でいけた。これはあの終末ものゲーム達もなので予想できたけども)
あとオトボケですが、お遊びとしてのセリフの選択肢の他に、要所の問題解決の選択肢でそれにより解決できるものがあったりと、本当にプラスに働く場面もあったりしました(なんとなくだれかの誕生日入れてみたらパスワード合ってたとかいろいろ)。もちろんマイナス結果もありましたが(装置の中覗いて深呼吸したらザイラニウム中毒になったとか)。
特化ビルドやる人はオトボケ入れとくのはお得かもしれない。
個人的おススメ欠点とやべぇ欠点

このシステムですが、割と多くはメリットのほうが強く感じました。その中でも個人的に取得しておすすめなものと、反対にやばいものを紹介。
まずデメリットがあまり感じないのが「膝が悪い」。しゃがみ移動速度+50%になる代わりに、しゃがんだり立った瞬間に関節が鳴り、近くのNPCに聞かれると検知されてしまうもの。
とはいえ、体感数メートルレベルの近くでないと気づかれないものであり、普通にステルスプレイする人にとってはほとんど影響がない様に思いました。私はこの音で検知された事が1度くらいしかなかった気がします。
「他力本願」は通常時のプレイヤーダメージが-10%だが、仲間が攻撃してすぐの敵には+25%になるので味方と連携する人は取っておくといいかも。私のプレイスタイルだと寧ろ恩恵がでかい。
「技術革新反対者」はダメージ抵抗+10%する代わり、ガジェットメーター最大率とチャージ速度を-25%するもの。ガジェットあんまり使わない人にはいいかもしれない。私も必要に迫られる時以外はガジェット使わなかった人なので問題無かった。
「浪費癖」は行商人の売値+25%になってしまう代わり、倒した敵が必ずランダム種類で弾薬ドロップしてくれるもの。アイテムは買い物より拾ったりクラフトする人というか銃メインのキャラは取っておいた方が良いと思います。私の場合はこれのおかげでプレイ全体で弾薬を買ったりクラフトしたりすることが(関連クエスト除いて)一度もなかったです。
「過剰な準備」は銃の弾倉サイズ+50%になる代わり、マガジン内全部消費してリロードすると8秒間ダメージ-40%するもの。つまり空になる前にリロードすれば発動しないし、デメリット時間はリロード中の時間含むため、リロード遅い銃は気にならないのでメリットの方がでかい気がします。
「薬に頼らない主義」は医療上げない人には微妙か。吸入器の毒性が+25%になる代わりに回復効果も+25%になるので、吸入器より味方の能力や食品で回復する人は取っていい。あと、次の欠点と併用すると……。
「薬物依存症」は吸入器の回復体力-20%になる代わり、使用時の毒性も-40%になる。「薬に頼らない主義」と併用で、実質吸入器の回復効果+5%、毒性が-15%になる。(実は両方採用できる。なるべく吸入器使わないで「薬に頼らない主義」とり、その後効果も毒性も低い吸入器使いまくって「薬物依存症」をとるといい)
「技術恐怖症」は対ロボットで被ダメも与ダメも+20%になるやつ。被弾により注意すればいいだけなので個人的には取得してもいいかと。
「暴飲暴食」は飲食物の回復量+15%になる代わり、戦闘時の移動速度が-10%になる。体感でわかるくらい遅くはなるので激しく移動するタイプの近接プレイヤ―はちょっと考えた方がいいが、遠距離主体の銃プレイヤーなら。
「N線照射」はステルスプレイヤー向きと思いきや被弾時に確率5%発動は低いので狙って発動しにくい。逃げる時に発動したらラッキー程度で取っておいて損はないかも。
「ひきこもり」は解体時のアイテム倍増が25%で発動するが、行商人の売値が+50%になる。ショップ殆ど使わないクラフト解体メインの人向け。
「視野狭窄」は武器スロットが1になってしまうかわりに、防具貫通+25%の恩恵をもらえる。インベントリ開いて武器変えるのは問題なく出来るので、それが面倒と感じなきゃメリットしかない。あと例の弾種問わない銃もってしまうか。

ここまでがおススメ、というか実際に今回のプレイでも正式取得した欠点です。
次は個人的にやべぇ欠点を。
個人的にやばい欠点は「窃盗癖」かも。おそらく一定量盗むのがトリガー。
一度お試しで採用してみましたが、盗品扱いになるアイテムはフォーカスすると時折勝手に盗っちゃうものになっていました。
このフォーカスしてから勝手に取るまでの時間にばらつきがあるんですが、長い時は2秒くらい経過してようやくと思いきや、最短だとフォーカスした瞬間に何のアイテムかの説明も見られず(つまり盗品なのかどうかも判断できない)「スパーン!」と盗る(体感0フレームレベル)ため「お前何盗った!?」状態になるのがとても危険。
街中でおちおちアイテムもまともに見れなくなる恐れが。本当に全部盗む気概なシーフプレイ(またはサイコパスの特殊能力とる様な悪人プレイ)じゃない限り、事故盗みでそこの組織の評価が下がったり攻撃受ける羽目になるリスクを伴います。
次点は「欠点持ち」か(おそらくこれ自体のトリガーは三つ以上欠点取得が条件かな)。これは各種取得可能となるトリガー踏んだら問答無用で取得しないとならなくなる能力の為、特に上記の「盗難癖」とかイヤーなやつも受け入れる覚悟がないと採用しない方がいいかもしれない。
やはりこの二つはプレイスタイルに影響が出るので一週目にお勧めしない警告が出るのも頷けます。あえてじゃない限り拒否がおすすめ。
あとは「無謀なリーダー」は高難易度だとちょっとやめた方がいいかも。戦闘中は味方の蘇生ができないというのは普段の戦闘は逃げてしまえばいいものの、閉鎖空間でのボス戦がつらくなるかもしれない。自身が強いなら取得してもいいかも。
(あとリーダーシップ特化の方はスキル20で取得できる遠距離蘇生の特殊能力が出来なくなるデメリットが……)
取得した特殊技能たち

最終的にスキルは「リーダーシップ」「スピーチ」「観察」を20(最大値)にした(おまけで医療2)のですが、その上で取得した特殊技能を紹介してみます。
- 「鼓舞する司令官」(敵倒すと仲間コマンドメーター5%)
- 「スペースレンジャー」(与ダメがスピーチスキル×2.5%増)
- 「防弾シールド」(ダメ抵抗と体力+10%、プレイヤー←敵ヘイト値小アップ)
- 「トロフィーハンター」(クリティカル率+5%、強敵はさらに+15%)
- 「忍者」(スプリント中回避率が自己防具重装で+10%、軽・中量で+20%)
- 「同志愛」(味方か自分蘇生後10秒間、パーティのダメ―ジ抵抗+25%)
- 「ネゴシエーター」(全派閥の評価+75、仲間能力チャージ時間-20%)
- 「威圧者」(ロボット以外の敵を攻撃で8秒「恐怖」状態にする。ボスクラスは要体力減少)
- 「追跡者」(ミニマップの敵アイコンで向きもわかるように。またシュラウドに隠されない?)
- 「おせっかい屋」(船外でXP稼いだ分だけ味方達が素材やアイテム回収してくれる)
- 「冷酷な面構え」(「威圧者」効果が対象以外に周辺の敵まで及ぶ)
- 「ペテン師」(会話選択肢の「嘘」の成功率アップ。敵からのヘイト値低下)
- 「立ち上がれ」(味方を10m以内なら遠隔蘇生可能)
- 「泰然とした構え」(戦闘時か味方瀕死状態時、一時的に自身の体力+50%取得)
- 「ほら吹きの本領」(嘘成功率アップ、自身を攻撃していない敵に対しダメ+20%?)
- 「スクラブルズ」(コンテナ内のビット+5%)
- 「気まぐれ愛好家」(仲間能力チャージ時間-10%)
- 「芸術愛好家V」(仲間が倒した経験値+10%)
- 「メンタル・リフレッシュ済み」(!? 獲得経験値+1%)
ちなみにスクラブルズから下は「追加取得技能」という、取得条件が特殊なやつです。
「スクラブルズ」はたしかエデンのマップ真ん中の基地と地雷原の前に居るトーレス司令のクエストで取得可能。
「気まぐれ愛好家」は……、ごめんなさい、なんかの会話選択肢でドラマの話した時に取得したような。覚えてないです。
「芸術愛好家V」は、惑星ドラドの各地の駅にある壁紙を全収集(5つ)する事で。
「メンタル・リフレッシュ」はまあ、該当施設で普通に受けれます。特にデメリットはなかったです。
コンパニオン達の所感

コンパニオンは6名いますが、連れて行けるのは二人だけ。
そんな彼らの所感でも。
「ナイルズ」はやはり10年の経験があるとはいえ若さがある。感情と理性の板挟みで葛藤しているのが特に。正義感も強い。
能力的にはスキルの囮効果はまあまあとして、ダメージ面は他の前衛キャラと比べるとちょっと中途半端というか……。
「ヴァレリー」は冷静な解説役という感じだが、いかんせんあまりNPCとの会話に入ってきにくい感がある様な。
能力としてはプラズマ属性の攻撃と、こちらの回復をしてくれるのでサポートとして連れまわしやすい。最終的スタメン。
「イネズ」はおばさんのお墨付きらしい考えを持つものの、ケガ人や弱者に対しては優しさも持っている様に見える。時折トリスタンやアザをも心配したり気に掛けてくれる仲間想いな一面も。
能力は個人的に回復重視に仕上げたので、範囲回復がとても便利。吸入器の毒を急速排出してくれるメディカルバッグもありがたい。最終的スタメン。
「アザ」は戦闘狂かつ精神がちょっと不安定であるが、出生を考えると仕方ない。たまに冗談も言う愛らしさもあるし、終盤にかけて(キャラのクエストによって)メンタル的に一番成長する気がする。
能力としてはスキルが範囲攻撃なうえに火力がパネェ。しかも短時間で繰り出せる。ステルスキャラに見せかけて実は火力要因としてもおすすめ。
「マリソル」は頭脳明晰なヒロイックばあさん。味方達からの評判も全体的にいい感じである。カッコイイ。
能力としては遠距離でもダメージが出る点と、スキルで足止めしてくれるのが割と便利。ただ総合火力はそこまでじゃないかもしれないかなあ。
「トリスタン」は護国帝政府の審判員でお堅い軍人らしさはありつつも探偵っぽい冷静さもあるが意外と温厚で寛容な所もあって割と好き。彼との最初の調査協力クエストでオトボケしまくるとダメ助手と名探偵の漫才っぽい感じになって面白い。
能力はハンマー使いでスキルは吹っとばしによるスタンだが、アザ同様に突っ込んで瀕死になりやすいのが欠点。レベル上げて本人のHPとかが増える育て方するといいかも。
……というかんじだろうか。
取得トロフィーでもどんなプレイしたかがわかるかな

てことで今回のプレイで取得したトロフィーも記載。時系列で。
- 千里の道も一歩から(ピッチ/トスボールカードを1枚集めた)
- パラダイス・アイランドへようこそ(パラダイスアイランドへ上陸した)
- 欠けた英雄(欠点を3つ受け入れた)
- 完全隠密(奇襲攻撃で敵を50体倒した)
- 亀裂の死体(亀裂に飛び込んだ そして死んだ)
- ヴォックスを怒らせた(ヴォックス中継局への潜入と脱出に成功)
- アップグレード可能(武器または防具に改造を10回施した)
- 幼体ハンター(ラプティドンの幼体、クラブルの幼体、マンティワスプ、スパイダーリング、またはクリッターを合計50体倒した)
- 1人がみんなのために(仲間が全員加入した)
- ゴールデン・リッジの壁画たち(ゴールデン・リッジの壁画のピースをすべて見つけた)
- 非常時には修道院流の対処を(アレクサンドラ修道院でデ・フリーズの共謀者を阻止した)
- 熟練者(スキルをレベル20まで強化させた)
- おばさんの昔なじみ(アモスに会った)
- 薬物依存(医療吸入器で20回薬物発作を起こした)
- プラトエル・タワー起動(プラトエルのグラウンディングステーションをすべて再調整した)
- みんなが1人のために(仲間のクエストを全数クリアした)
- 装置に委ねられて(亀裂異常変調装置を入手した)
- レベル30(レベル30に到達した)
- 企業間協力(昇華律団とおばさんのお墨付きの派閥クエストをすべて完了した)
- アーカイブを復旧せよ(アーカイブを完全な稼働状態に復元した)
- The Outer Worlds 2(全難易度でゲームをクリアした)
- ハード(ハードモードでゲームをクリアした)
- ベリーハード(ベリーハードモードでゲームをクリアした)
難易度実績はベリーハードのみクリアでセット取得できる様です。

実績から、ちゃんと仲間クエストも(サブロザ除く?)派閥クエストも全部こなしてクリアしたことになりますね。
つまりどんなプレイしたか要約(超絶ネタバレ注意)
攻撃してくる相手は容赦なく倒すが、
会話が可能な相手には一見突拍子もないセリフ(オトボケ)かましつつリーダーシップとスピーチで戦闘せず解決し、
モンテリとは戦闘になってしまったがヴォックス中継局上部は避難の済んだウエストポートに落して被害最小限にし、
フリマの宇宙船墜落の問題も解決(私の場合は能力値的に解決にはN線見れるマスク必要だったとだけ)、
デ・フリーズも説得して和解し、
ネゴシエーターを発揮してクレオおばさんと昇華律団も和平を結んでもらいつつつ両組織から協力してもらい、
最終的には護国帝の軍師を説得してデ・フリーズに監視役を頼みつつ軍師に今回の事件の責任として亀裂封印をやらせた。
……て事になるでしょうか。まさに私が作ったプレイヤーの能力値に則ったプレイという感じ。
ダイスのないTRPGみたいな例えで通じるか
あとはこのゲームの仕様とかを書いて締めていきますか。
実はNPCリスポンが全く無い!
このゲーム、レベル30がキャップとなっているわけですが、その理由の一つなんだろうと思える要素がこれです。
なんとNPC全員、フィールド上のクリーチャーやモブ敵含めて一度死ぬとそのゲーム内では一切リスポンせず最後まで死体として残リ続けるという思い切った作りになっています。
(コンパニオンは不死なのでご安心を)
なので他のRPGでよくある「同じ場所にこもって敵倒しまくってのレベル上げ」という事はできない様になっています。ここでそういうゲームじゃないんだなと察しました。
このへんも見る限り、本当に一期一会を重視した作り方をしているな、と思いました。
あなたの行動による結果は二度と取り返す事ができない。これが個人的にはTRPG感を覚えたというか。
とはいえ過去のセーブデータをロードして全体時間を戻すことはできますが、そこはその。
レベル上げりゃ何でもできるわけじゃない
また、キャップであるレベル30になるタイミングがサブクエもしっかりこなしつつフィールド上もよく探索してなるべく万遍なく敵倒しても終盤位でようやくなった、というくらいでしたので、タイムラインもきっちり考えた作りになっているんだなあと。そこも一期一会。
言い換えれば単純に割り振れるスキルポイントは62ポイント(プラス関連欠点とかでちょっとだけ追加できる)なため、パーフェクト超人が作れない様になっています。まんべんなくスキル配分すれば器用貧乏になるし、何かを極めればできないことも出てくるし。
ここも個人的にはTRPG的なキャラ作りと、そのキャラだったらどのように問題を解決していくか、といった事をやらせたい感じだなと。
これもRPGの一つの理想形は言い過ぎか
以上から、ただRPGだからといって安易にはおすすめができないものになっています。
購入を検討するにはまず、事前にこういう仕様であると把握しておく必要がある様におもいました。
その上でこの独特でちょっとおかしな世界観にて司令官としてこんなRPをしていきたい、という方におすすめです。
JRPG的なレベル上げればなんでもできるといったものを求めている方にはおすすめできません。
このシステムは私はとても好み。同様のシステムでまた別の好みな世界観やシナリオを楽しめるRPGが今後も出てきてほしいなという感想です。

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