粗ぽん忽者の面目躍如といえばいいのか。
※今回は発達障害だったという話なのでご注意ください。見たくない方は回れ右です。
検査でやっぱり発達障害だった
またしばらく更新やら何やらをしておりませんでした申し訳ありません。
多分その原因の一つは今回判明したものも関連があるので、先行してこちらをアップしました。
(というより他の記事が素材含めて完成していないので……)
粗ぽん忽者と名乗っているだけあり、これまでの人生において色々とその可能性があるのではないかという事で、最近(というか昨年末ですが)ようやく検査を受けてきました。
しかし予約してから検査まで一年以上待つことになるとは。
おそらく昨今も予約自体がなかなか取れない様に見えるため、これから検査を受けようとすると場所によるのでしょうが、大変かもしれません。大都市だと比較的はやい?
ともあれ結果としては、やはり私は発達障害に該当しました。
しかもADHD+ASDの併発型。おそらくASD優位。
おまけに特徴を打ち消しあうタイプじゃなく、相互に悪さをするタイプの模様。
更に(主に聴覚での)感覚過敏持ちの為、主に環境によるストレスを人一倍受けやすいし疲れやすい体質だと改めて痛感しました。
おかげで現在はエビリファイを常用しないと仕事や生活が出来ないレベルとなっております。
しかもしばらく適応障害で数か月休職してた事もありました。定期通院は以後ももちろん必要な状態。
ここからはどんな検査結果だったかをある程度自身で要約してみたものを書いていきたいと思います。合間に私のコメントを添えて。
結果に関しての独自要約版と自己コメント
1.主訴
(略)
2.検査時の様子
<R6.WAIS-4実施>
検査前の医師との面談では、最初はやや緊張していたが、面接が進めば落ち着いて丁寧な応対をしている。
検査を開始したら再度緊張がみられた。知能検査の様な自身を試す状況に対して自信のなさも伺えたが、1つ1つ真面目に課題に取り組み、質問に対してよく考えて応答していた。
休憩は取らず、さいごまで疲れずに安定して取り組んでいた。
<R6.ADOS実施>
ADOS-2は自身の考え等についても質問され、答えにくいものもあると思うが、どんな内容でも丁寧に、
これまでのことや自身の思いを率直に語る様子が見られた。
想像や実演する課題も断念することなく、ある程度時間を掛けながら最後まで集中してやりとげていた。
3.実施検査及び結果
◇WAIS-IV
合成得点 | パーセンタイル順位 | 90%信頼区間 | 記述分類 | |
---|---|---|---|---|
全検査IQ(FSIQ) | 94 | 34 | 90-98 | 平均-平均 |
言語理解指標(VCI) | 85 | 16 | 81-91 | 平均の下-平均 |
知覚推理指標(PRI) | 114 | 82 | 107-119 | 平均-平均の上 |
ワーキングメモリ指標(WMI) | 106 | 66 | 100-112 | 平均-平均の上 |
処理速度指標(PSI) | 75 | 5 | 70-85 | 低い-平均のした |
※90%信頼区画はその範囲内の数値が出る確率が90%である(100回中90回はその値が出る)という意味のもの。
▼自己コメント
うんぬ。
言語理解と処理速度が。
特に処理速度は境界知能のレンジ内(IQ70~84がそこ)、信頼区間でみたら言語も……。
反対に高い数値もそこまでとびぬけているわけではないし。
◇ADOS-2(自閉症診断観察検査第2版)、CAARS(事故記入式)、青年・成人感覚プロファイル
→それぞれ所見参照
4.所見
〇WAIS-IV
<全体的な知的発達水準>
- 全体的な知的水準を示す全検査IQは94(誤差考慮で90~98)で、本人の知能水準は「平均」レベル。
- ただし4指標間で得点差が大きいため、各知能特性を丁寧にみる必要あり。
<認知面、処理プロセスなどの特徴>
「言語理解(思考、表現含む)」
- 生活経験や学習から得られる一般的知識量は豊富。
- 知識取り入れに関する語彙量も相応にあると推察。
- 一方、社会生活通じて経験を蓄積し、それらを基に物事を意味づけて概念化…つまり言語概念化に関しては苦手っぽい。
- これは言葉を介しての論理的な思考や判断したり、社会的場面の文脈読み取りの苦手さにもつながる。
- 質問への応答は短く端的表現多い。人に伝わりやすいような表現方法の工夫や説明を加えるのが苦手な模様。
▼自己コメント
文章メインなコンテンツを扱っている私にクリティカルヒット!
溜めるのは得意なのに出すのが苦手なタイプってことでいい?
普段から長文になりがちで短くまとめるのが苦手。
あと頭の中を文章でアウトプットするのも時間がかかるのは昔から自覚しております。
逆に短くしようとすると言葉足らずになりがち。相手に「?」がついているのがわかるわかる。
そしてたまに何いってんだ自分? て自身もわからなくなることもたまになります。ほんとです!
「知覚推理(見たもの認知)」
- 目で見た物から理解する力は高い。認知能力(物の理解、思考や判断力等)の強みは評価できる。
- 物の形や空間を正確にとらえ、視覚的イメージから問題解決に活かす力は平均以上。
- 特に見た物の特徴を捉えて関連付け、理解する力は非常に高い水準にある。
- 検査内では、一目見て分かりやすい情報があることで力を発揮できている。
- また、ビジュアル的なものに対し興味関心を惹かれやすく、集中して取り組みやすい様子が見られる。
▼自己コメント
つまり、私に何か伝えるなり教える際は、文字より絵や写真または動画で実践している場面等を見せてくれる方が早いし助かります。
言葉ではつたわらない事もある。
なんて話がありますが、人一倍強いそれが私?
とはいえ、実は小説どころか漫画すら読み方を完全に理解出来るようになったのも中学生成り立てだった気がするので、お察しください。
(幼少期漫画雑誌派閥の話題はわたしにされてもこまりますん)
「ワーキングメモリ(聞いたことの情報処理)」
- 耳からの情報に注意集中、記憶しながら処理するのは苦手っぽい。
- 問題文を聞いて答える課題では、一度聞いただけでは把握が難しく、再度読み上げを要求する場面が多い。
- 口頭で長文で伝えられる内容の把握が難しくなりやすい模様。
- 聞いた事を短時間の記憶後に再現する課題では、必要な情報を繰り返し声に出して確認することで抜けを防ぐなど、自身なりの工夫で平均以上の結果を出せていた。
▼自己コメント
これは後述される感覚過敏の結果も関連していると思う。さておき。
複雑な話とかは音声で聞き取るのは苦手。あと時折相手の話とかの一部が一瞬だけノイズ化というかただの音としか聞こえなくなる事がありますが、当事者以外はわかりにくい感覚かも。そこだけその人の声だがそういう周波にしか聞こえないというのか。言葉として認識されない感覚というのか…。
やはり絵で説明がわかりやすいって事だろう。
あとゲーム全般でチャットやVCが割と苦手でよほど仲良くない相手でないと基本ミュート固定にしがち、っていうのも言語理解あわさりそう言う事でしょうね。
「処理速度(視覚処理速度)」
- 目で見た情報を早く正確に処理する力は平均よりも低い。
- 確認作業を繰り返す課題で、必要な手順を自分の中で順序立てて効率的に作業を進める事の苦手さがみられた。
- 単純な見落としによる誤りも一部あり。
- 細かな筆記動作が苦手である様子。
▼自己コメント
エフィは困惑した。遅考型という言い訳をしようとしたが境界知能クラスの点数という現実を目の当たりにし、疑惑が確信へと変化したからだ。
単純に頭の処理動作が遅いというか、判断も遅いし、優柔不断も昔から自覚していましたが…。数値でハッキリ突きつけられるときついでごわす。
おかげで突発的な事や想定外な状況には非常に弱いマン。
私は基本的に何事もパターンとフローを準備して、それを元に行動するしかできない感じです。じっくり考えて答えを出すしかできません。
いやしかし、答えが出ずにそのうち考えるのをやめた。は危機的状況でなくともよくある話と自分の中で云々。
反射神経と素早い判断にマルチタスク。これを私に求めてはいけない。
とくに豆腐メンタルで平静さに少しでも乱れが生じると更にデバフがかかってパニックに陥りやすい困ったとくせいがつらみ。
あと、たまに記憶と実際に齟齬が発生する現象は、やっぱ特性なのでしょうね。
それと筆記。
ディスグラフィア疑惑もあるかもしれないと勝手におもっております。
原因は元々左利きだったのを、筆記だけ右手に矯正された所為か。所謂クロスドミナンス?
この話は長くなりそう(別途記事のネタにできそうという打算もある)なので今は割愛。
〇ADOS-2(モジュール4実施)
対面式面接で、対人行動、コミュケーション行動、限局した興味と反復的行動の面から自閉症特性を客観的評価する。
「意思伝達、相互的対人関係」
- 丁寧な言葉づかいで話す。
- 質問に答える形で自身の経験、考え、仕事やプライベート、得意不得意等について説明してもらった。
- 基本的に質問に対して受け身。
- 何かのきっかけで本人から話題提供や会話中の話を広げたり、相手の話に対して何か質問するなどして話を発展させる様子はあんまりない。
- 仕事への対応等、検査者に合わせて詳しい説明を加えて理解を促そうとする場面は一部あった。
- 検査者の個人的な話に対し丁寧に耳を傾けて一言コメントするなどの対応はされている。
- 聞き手としての基本的な応対の仕方は理解しているっぽい。
- 会話中に言葉を補う形での、表情や声の調整にジェスチャー等によるコミュにケーションは全体的に少なめ。
- 物静かで穏やかな態度で応対される。
- 幼少期から学生時代に掛けての人とのかかわり方やコミュニケーションの取り方などで長く苦労されてきた模様。
- その経験から、対人場面で実体験から得た知識を基に、一般的な立ち振舞いを意識して行動することもある様である。
- 結婚相手や友人等については理解している一方、自身にとっては他者との親密な関係を求める気持ちは少ない模様。
- 現在の就労については、夜勤の生活サイクル、職場内の人間関係が合わないなど、満足とは言えない状況。
- 他者の感情面などで、改めて考えを巡らせるのはあまり得意じゃない。
- 物語の中など、見て分かりやすい状況なら登場人物などの気持ちについて注目するご様子もみられた。
▼自己コメント
【悲報】粗ぽん忽者、アセクシャルやらアロマンティックっぽい事が露呈してしまう。
別に隠しているわけではなかったのですけれども……。
ただ詳しく書くと深淵案件なのでここでは書きませんよ?
そして本質的にコミュ障なのを、経験知識で対応をパターン化してカバーしているのだ。南無。
「自分が思っている」額面通りに言葉を受け、回答する。いわゆる行間わかんないので適切にインもアウトも省略できないしー。
「想像力創造性、常同行動と限定的興味」
- 絵本の内容を要約して話していただく課題をしてもらった。
- 1場面ごとに状況を丁寧には捉えていた。
- 登場する人物やそれぞれの関係、場面の繋がりについて想像を働かせることは苦手の模様。
- 決まったアイテム(がらくた)を使った簡単な物語づくりもしてもらった。
- こちらも見たものそのままに具体的にとらえる傾向がある。
- 抽象物を何かに見立てることや、物と場面とを関連付けて柔軟に物語を構成することは難しい模様。
- 検査の中で反復的な行動や、特定の物や感覚への過度な興味は見られず。
▼自己コメント
その、口頭で話す場合、絵とか写真に対しては見たまんまの状況とかを説明するしかなくなる程、難易度が高くならなぁい? と思います。(「この時の作者の気持ちを答えなさい」という問題がさっぱり回答できない事を何故か思い出した。)
というより、しゃべりながらだと処理問題で頭の回転速度にデバフがかかるのです。特に相手の人数に比例してあがり症が……。
キーボードでの打ち込みとかじゃないとじっくり考えられない。
「まとめ」
- 自閉症基準に該当。
- これまで生活や対人面で悩んだり苦労することが多かったと思われる。
- 自分なりに自己を見つめて考え、対処を積み重ねてきたのだろう。
〇CAARS(Conners’Adult ADHD Rating Scales)
成人のADHD症状について評価するもの。自己評価。
- ADHDの主症状とされる「不注意」「多動性/衝動性」含む、8つの尺度すべてでT得点65を超える結果だった。
- 特に「不注意」高得点。
- 日常生活で忘れっぽい、整理整頓苦手、物なくす、課題等計画性もって持続的に取り組んだり最後まで完遂するのが難しい特徴がみられる。
- 興味が向くやつじゃないと集中して取り組むのが難しい様で。
- 衝動性も高くて感情コントロールも苦手さが見られる。
- 時々些細なことで腹を立て、後で取り消したくなる様な発言をすることがある模様。
- 自分自身に対してなかなか自信を持ちにくい状況にもある。
※T得点は……所謂偏差値で、65点を超える場合はADHDの症状が日本人の平均を上回るという意味。ただし一つの判断目安。
▼自己コメント
なお数値自体の詳細は見せてもらえず。
ちょっとだけ遠目にグラフは見せてもらいましたが、なんか中でも高数値の所で二か所くらい表の天井まで振り切っていた様な……。多分そこは上限値ですね(白目)
〇青年、成人感覚プロファイル
感覚面の特徴を知るための検査。
- 「感覚過敏」が非常に高い。
- 「低登録(感じにくい)」「感覚回避」が髙い。
- 「感覚探求」は平均的。
「味覚・嗅覚」
- 知っている食べ物のみ食べていることが多い。
- 食べ物の多くが味が薄いと感じる。(!? これは実際真反対なので誤り。私が問題文理解できずミスしたと思われる)
「動き」
- 高いところ苦手。
- よく眩暈する。
- ときどき物にぶつかったり、躓いたりする。
「視覚」
- 家にいるときはカーテンを閉めてる。
- 色彩鮮やかな場所、動きの速い画像は苦手。
- 日の光をまぶしく感じやすい。
- 初めての場所はよく迷う。
「触覚」
- 背中を撫でられるのが苦手。
- 苦手な生地の衣類がある。
- 裸足を好む。
- 覚えていない傷が出来てることあり。
「活動レベル」
- 起床に時間がかかる。
- 冗談は通じにくい。
- 長時間の話し合いに集中するのは苦手。
- 人込み避けたがり。
- 活動や作業の手順を追うのに、周囲に遅れがちに。
「聴覚」
- とつぜんの大きな音は苦手。
- 人の話す速度についてくのは大変に感じる。
- 騒がしい場所や人の話す大きな声は苦手。
- 周囲の音が集中の妨げになりやすい。
- 耳栓など音を遮断する手段をとっている。
▼自己コメント
特に感覚系は、聴覚過敏が一番きつい気がします。
世の中本当に不快な音が多すぎる。よくみんな耐えられるものだ。ただピックアップしようとするときりがないくらい、苦手なものはガチで多いです。ミソフォニアというやつやね。
(私が生理的嫌悪から、その人と顔を合わせるのも無理になる多大な原因の一つともいえるかも)
なおWAISで使った紅白ブロック同士がぶつかり合うカチカチ音もちょっと不快で、音をなるべく立てない様に置いていた事はここだけの話。手触りはいいのだが。
あと光のまぶしさも色々関連するエピソードを何点かおもいだせたり。
運転中、特に夜間で雨天の場合とかで対向車の光とかが道路に反射したりして白線とかが全く見えなくなる、明らかにロービームでも最近の車のライトでわりと注視を避けとしても完全に視界を奪われる、とか……。
あとは昔の話で、義務教育の美術の授業で石膏を(幾何相貫体模型とかいわれる、初歩でやるやつ)えんぴつデッサンするやつなんかでは、明らかに自分より他の人達の描く物体が黒い! と感じたり。明らかに黒っぽい灰色の物体でも描いたんじゃないかというくらい。
私だけ適切に陰影をつけているつもりが、ほかの人には反対に薄くて境界がわかりにくいと言われる始末。なんでや。
ちなみに味覚に関しては意味を読み間違えて真逆をチェックしたっぽい。本当は薄味が好きで、濃すぎる味はちょっと苦手。甘すぎたりしょっぱかったり、辛味だったり、一定ライン超えると頭痛が出てきてしまう。
5.まとめ
- 知的能力は平均レベル。
- 得意な事と不得意な事の間に差がある。
- 目で見たものを理解し、それを基に考える力が非常に高い。
- 見聞きしたことを過度に具体的にとらえる傾向がある。
- 一般的な暗黙のルール、物事の本質に目を向けて理解すること等が苦手。
- 感覚面の特徴で、生活環境の様々な刺激が日常活動に影響しやすい。
- これらの特性を理解し、本人に合わせた環境調整、対応を考えていくことが大切。
「対人関係、コミュニケーション」
- 基本的に穏やかな態度。
- 幼少期から人との関わりを楽しめることが少ない。
- 人や場の状況に合わせた行動や、人と親密な関係を築いたりすることが苦手。
- 友人との付き合いより、テレビゲームなどを一人でしていることを好む。
- 基本的な言葉の理解力はある。
- 場面に応じた理解が難しい。
- 一つずつ具体的に伝えられる方が適切な理解につながる。
- 人に分かるように話して伝えることは苦手な模様。
- 困ったときなどで、そのことを周囲へ発信することもなかなか難しい様だ。
「過敏性、その他」
- 感覚の過敏さがみられる。
- 日常環境の刺激が心身へのストレス要因となり、睡眠や活動の妨げになりやすい。
- 本当に興味の強いもの以外、集中しつづけるのが苦手。
- 整理整頓、段取りや計画を自分で考えることは苦手。
- 様々な活動で不注意やミスが目立つ。
X.診断名
〇自閉スペクトラム症(ASD)
〇注意欠如多動症(ADHD)
▼自己コメント
そっかー両方かー。
所謂併発型という結果でした。しかも相互作用で軽減しあうタイプではなく、両方の特性で症状が悪化しているタイプのやつっぽい。
最近の話では、発達障害は併発している方が珍しくないという事らしく、問題はどういう傾向があるかを見定めなきゃならないらしいですね。
A.今後の生活における具体的な工夫例について
(割愛)
以上。
あとはどう生きるかの問題
症状や特性、傾向が判明したのは大きいと思います。
あとはどう対策して生きていくか、薬で緩和する部分はあるとはいえ、治療できない箇所があればそれも想定した生き方を考えて行動するしかないわけで。
こういうときはやはりあの言葉を胸に刻んで生活しようと思う私でした。
「競うな! 持ち味をイカせッッ!」――某地上最強生物さんより
この言葉の万能感よ。もはや座右の銘にしてもいいくらい。
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