一年経過しての近況とこういう楽しみ方もあるよ編
※長文だった為、前回コラムより分離して独立させました
サービス開始よりほぼ一年が経過したこのゲーム。
戦争は何度か発生し、最近ではローカストのゲートが破壊されるというとても大きな動きが見られた状況となっています。
で、自分のPCはというと……。という事で、今回は近況などを書いていきたいと思います。
(シリーズとなっている関連コラムとは分けたほうがいいかなという考えから、番外編としました)
近況的なもの
サービス開始の時ほどは落ち着きましたが、プレイは続いています。
最近は落ち着いてきているというか……
初期は頻繁に依頼に参加したりしていたのですが、最近は少し落ち着いています。
現状は、依頼には発言力が溜まり次第、良さそうなシナリオに参加する程度のペースで活動しています。
理由としてはリアル側の多忙さも否定はできないのですが、最大の問題は金銭。イラストを頼むにしても、シナリオに参加するにしても、調子に乗るとすぐ★が飛んでいくので無理のない様に抑えています。
(シナリオはここだけの話、最近は落選数を稼いで発言力ボーナスを取得して参加する、というサイクルをしていたり)
あとは昔からわかっている人には今更な話なのですが、基本的に自分は遅筆な方であるので、旅団等での頻繁な書き込みがなかなかできないでいる、というのもあります。
同様の理由で、イラストのリクエスト・発注も時間がかかって難儀。高速な文章構築およびアウトプット能力がほしい……。
(遅筆である点はこのブログに関しても同様だという指摘は私に効くのですいません許してくださいなnd)
まあ、プレイしているゲームはこれだけではないし、まったりやっているという事で。
初期から容姿等が変わった
そういえば、PCを作成した頃はあからさまな感じの容姿をしていましたが、途中で見た目が大分変化しました。
具体的には、成長という名目で見た目が大人っぽく、また制限していた機能を開放するという名目でオリグラのバリエーションが増えました。
なぜここまで変化したのかといえば、思い付きで設定を色々練り直した為です。
アンオフィ設定が出来上がって来た
脳内でアンオフィな設定ができてきた為、性格や行動等がそれに準拠する様に。おかげでバージョンアップという体の見た目変化(柿坂八鹿様有難う御座います)とか、オリグラを仕込んでいったりとか、ステシ側も弄ったり宿敵を作ったり(8mix様有難う御座います)と、内外によらず色々弄りなおしています。
アンオフィシャル設定という楽しみ方
そもそもアンオフィシャル設定とは何か。
アンオフィシャル、つまり非公式の設定の事で、ステシ上で書ききれない、そして公式では認められない等といった、PCの設定を詳細に決めたものになります。
主にキャラクターの色や深みを増やす(あと自己満足)といったものや、二次創作等を行う為のものといったものの中の一手段と考えていただければ。異論は認める。
アンオフィシャルの注意点は、公式では採用されないだろう内容(そもそもステシやパフォに書かれていないものは公式で描写されるものとはなり得ない)が多分に含まれるものである為、世界内では「自称」や虚偽情報として片付けられたり、無視される可能性がある事でしょうか。度が過ぎるもやあまり人に押し付けてしまうのもノーマナーとしてよろしくない行為とみなされる可能性もあるでしょう。
(ステシに記載の設定がアンオフィシャルである云々の話に関しては、ここでは言及しません)
私としては、これはキャラクターの考えや動き方に理由を持たせるといった意味でつくったりします。あと純粋にこういう設定考えるのがただ単に楽しいといった理由もありますが。
厨二力フルスロットル
※ここより以降、厨二病が満載した長文が続きます。閲覧した事により何らかの症状が見られたとしても、当方は責任を負いかねますのでご容赦ください。
で、私のPCのアンオフィシャル設定ですが、今考えているのはこんな感じになっています。キャラ作成時はあの様な決め方をしただけに、多少はちゃんとしたキャラ設定を設けようとしてはみました。
自分は(これによらず)思いつき重視の人なので、辻褄は後で取り繕えばいいやーって事で。
しかし……書き出したら思いのほか長文&自己厨二スペックを遺憾なく発揮しましたので閲覧注意。設定というか経歴みたいな何かという感じな気も……。
懲罰執行隊
- ダモクレスの懲罰執行隊の隊長として、エクスマキナのどこかに設置された非公開の工場兼HQで産まれた。
- 懲罰執行部隊は四名からなる、同族の謀反・離反因子を懲罰する為の極小規模な部隊。
- 目的は主に同族の脱走者や反乱分子、レプリカント化した者含む離反者などを、懲罰という名目で撃破した上で捕縛し母星へ連れ帰る事。
- 隊の特徴は戦闘手段にあり、主によく普及された武装のみを駆使し、個人の実力と隊の連携のみで任務を遂行する点。
- さらに、事前に対象へ通達をした後に襲撃を行い、対象が勝てたら(その時は)見逃すという事もしていた。
- また、ダモクレスには「心」がないとされるが、彼らにはそれに近い「性格」が組み込まれた。
- 同様に、各々が異なる外見と装備、そして戦闘スタイルを持つ。
- これらは「個々の性格や能力を分ける事による、連携時の総合的勢力の強さ」という、他種族が持つ力の有用性を証明する実験を兼ねていた。
- この実験は当工場の管理兼司令システムが画策したもの。システムも元ダモクレスの兵士で、数年前まで「Martha」という名で活躍していたらしい。
- 四名にはそれぞれ「Casar」「Dora」「Samuel」「Julius」のコードが与えられる(メタ:ポジの頭文字に該当するフォネティックコード)
- 「Casar」の名を持つ緑色(※暫定。色変更検討中)の標準体型の機人は、白兵戦・電子戦・斥候に特化。性格は実直・無愛嬌。部隊の参謀。
- 「Dora」の名を持つ赤色の重量二脚型な機人は、砲撃・防衛・衛生に特化。性格は穏健と狡猾の二面性。指揮能力を持たせて部隊長役を設定。
- 「Samuel」の名を持つ青色の細身な機人は、狙撃・隠密・機動力に特化。性格は獰猛かつ冷静。
- 「Julius」の名を持つ黄色(※暫定。色変更検討中)の機人は、爆発・工作に特化。性格はシニカルで剽軽。
- なお4名ともエクスマキナ全体の地理を知らない。工場内と各作戦の区域位しか知らず、地球文明そして制限されたエクスマキナ関連の情報は得られない様にされていた。
- またその非公開ぶりは徹底されており、作戦区域まで外が認識できない専用の(一人乗り)ポッドを使用して行き来する事までしていた。
- 当然4名ともゲートの場所を知らない。
- 最初は任務を問題なくこなしていき、まずまずの戦果をあげる事はできていた。しかし、地球文明の情報を蓄積していく事が原因で部隊が壊滅する事になる。
- DoraおよびSamuelは比較的地球文明の知識の取得に興味を持ち積極的であった。一方、任務の為の知識に過ぎないとCasarとJuliusは冷静であった。
兄弟の裏切り
- 部隊が運用を始めてから一年位が経過した後のある時、Samuelがとあるレプリカント捕獲の作戦行動中、部隊を離反。数々の戦闘経験と知識により、「闘争こそが生物の可能性」という考えが芽生え、戦闘自体を楽しむ事を覚えてしまった。
- 残り三名が全力で止めに入るも、身内で手の内を知っていた事と、隊内で最も高い戦闘力を有していたsamuelに対して苦戦。
- 特に、的確に逃走の為の時間を稼ぐ理由で、指揮官であるDoraを狙い撃ちして執拗にまで破壊。samuelは混乱に乗じて脱走に成功する。
- (この時Doraは既に心が芽生え始めていた。地球文明の知識と度重なる作戦での地球の現状を知って行く事で、協力関係が将来的に利がある事、純粋に友好を深めたいという感情が産まれ戦闘に消極的になっていた)
- (Samuelは少し前からそれを見透かしており、狙い撃ちを実施した)
- Doraの被害度合いはひどく、コギト化一歩手前の重体で生かしおくという鬼畜っぷり。
- Samuelはその後、「戦いを楽しむ」為に勢力によらず手を貸す傭兵まがいの事をして生活する事となる。戦法と風貌から『蒼い鴉』と呼ばれたりなんかも。[宿敵登録済]
- Casar、JuliusがDoraの回収を試みようとするが、二名ともほぼ戦闘困難なレベルまで負傷していた上、作戦中の出来事で本来の撃破対象からの攻撃もあって撤退せざるを得ない状況に。
- 辛くも二名は撤退できたが、破壊されたDoraを回収できないまま放置する事となってしまう。
- 本部はDoraを消失扱いとし、早期の再探索は実施しなかった。また、Samuelを失った事で実験は中止となる。
- 以後、部隊はCasarを指揮官、Juliusを参謀とした部隊構成で運用される事となった。さらに旧部隊の脱走者二名は生存している事も後で判明した為、後述するがそちらの捜索と捕縛も兼務している。[二名共宿敵登録予定……]
孤独、救済、転機
- 一方Doraは、意外にも撃破対象であったレプリカントの少女にヒールされ一命を取り留める。だが意識を戻したら、治療を行った少女含め周囲に誰もいない事を把握する。
- 戦闘区域であった場所に取り残され、通信機能を完全に破壊された状態、さらには体もあまり動かせる程度には回復していなかった為、周辺を軽く偵察する事しかできなかった。
- 地中海性気候、海岸沿い、グラビティが薄い地域までは特定できたが、地球の地理を詳しくは知らない為、どこなのかは特定に至るまで解析では難儀。
- 幸か不幸か、付近にいた現地の地球人は抵抗はせず畏怖こそすれど、脅せば情報は容易に入手できたため、イスラエルのテルアビブの海岸付近(※暫定。大人の事情や諸問題で変更するかも)と特定。ついでに地球の地理も取得。
- また、あわせて地球側の暦と日付を学習したのは、西暦2014年5月初旬であった。
- しかしグラビティの供給問題により、自身が時を刻む毎に弱っていく事も認識。
- 通常は地球の生物等、グラビティを入手出来る手段はいくらでもあるものなのだが、実はHQや工場、輸送ポッドで供給される以外での入手方法すらもこの時は知らなかった。温室育ち? の弊害というやつである。(司令部が捜索を諦めるのが早かった理由の一つでもある)
- 現地の地球人には聞いても当然その方法は知らず。定命化して活動している他種族も、潜伏して定命化を待つデウスエクス達も、敵か味方かの判断ができないよそ者を安易に助ける事はできなかった。
- 特に現地にいたダモクレス達は、噂に聞いていた懲罰執行部隊など恨むべき存在であり、助ける義理はなかった。
- 意識を取り戻してから20時間後の深夜、排除派のダモクレス数名とレプリカント(ケルベロスではない)十数名の襲撃を受け抗戦。
- 正常時なら一人でも軽く排除できる程度の相手だったが、手負いの上にかなり弱っている中では防戦しての一進一退の状況を作るくらいしかできなかった。
- そんな状況で助ける者が現れる。スーツ姿の初老の男と軍装を纏った数名の若者が駆け付け味方した。ラウンド髭の初老が格闘でダモクレスを、若者達が銃撃でレプリカントをあっさり撃退してしまう。
- 地球のピックアップトラックと呼ばれる車輌の荷台に乗せられつつ、同乗したノアムと名乗る髭の男から、グラビティチェインを提供する代わりに雇用の勧誘を受ける。
- 素性のわからない者を助けようとする意味が理解できない(あとヒゲ共の素性もわからないし)と、最初は断ろうとしたが、男達の根城と思われる建物の前にいた人物を見て考えを改める。
- そこにいたのはヒールでDoraを治療した銀髪の少女。髭の男は少女の親父で、救援を呼ぶ為にいなかった。
- 彼等は「デボラ・セキュリティ」という警備会社(実質はPMSC)の経営者と社員で、ノアムが社の代表。
- ノアムはレプリカントであり、しかもケルベロスの能力も使用できた(というかこの時点でケルベロスだった)為、ダモクレスを容易に撃退できたのであった。
- さらにアディと名乗る銀髪の娘もその素質があり、能力だけなら親父をしのぐ可能性を秘めているらしい。故に先の作戦で懲罰執行隊と戦えた。
- 補足として、このあたりにいるデウスエクスは日本に出現する個体より遥かに弱く、定命化を待っていた者達であり、ケルベロスであるノアムが彼等の素行に目を光らせていたのでおとなしく過ごしていた、という事を付け加えておく。
- Doraは先の作戦での、もう一つの対象が見つかった事にも驚く。今回の捕獲対象であったアディ・クフェロンは、本命の撃破捕縛対象であるノアム・クフェロンを釣る為の餌にするという理由があった。
- しかし作戦は大失敗におわり、孤立状態の上に敵に助けられ、しかも負傷中。おまけにグラビティチェインも補給する手段もなく、相手がケルベロスである事も知らなかった(これはHQ側も知らなかった事実)。八方塞り状態のため、ひとまずは差し出した相手の手を繋ぐ事に。
- ちゃんとした治療を受けて完全に回復はしたが、元来の部隊連絡用の通信機能は修復されなかった。その代わり、一般的なアイズフォン機能が使用できる様になった。
- これはノアムとの雇用契約にあたり、会社を危険にさらす要素を排除する為の条件だったが故。
- 仕事は主にテルアビブでの、デウスエクス等から人々を警護したり、警察等の治安維持活動への支援等であった。
- 報酬はグラビティチェインと、自分で調べることを条件とした地球の様々な情報の提供(要はネットで調べろ的な)。HQでは規制で知り得なかった情報まで容易に入手できる様になっていた為、断る理由がなかった。
- その上、自身のメンテナンスやスリープを行う装置の付いた部屋まで提供される。良待遇だが、なぜダモクレスをメンテナンスできる装置を持っているのかにDoraが疑問を抱く。
- また、知識や言語等の勉強にはアディが親身になって教えた。ここでDora自身が、自分が女性である事を初めて認識する。
- (懲罰執行隊にいた時は、特に性別に関して誰もHQより教えられておらず、あくまで任務をこなす兄弟という認識しかなかった)
- 仕事をこなし、様々な勉強を通じ、地球が現在おかれている現状等をさらに知っていくうちに、Doraは完全に「心」が芽生えた。何事も自分で考える事をできる様になり、いつしか地球の人々を助けたいと思う様になるが、またエクスマキナの将来に関しても悩む様に。
- また、女性同士という事もあり、アディともより仲良くなっていき、親友とまで呼べる仲となった。
惨劇、一人の男の終焉
- しかし、そんな生活をする中でもうすぐ一年となろうとしている時、悲劇が起こる。
- 二名の強力なダモクレスがデボラセキュリティを強襲。その二名は懲罰執行隊のCasarとJuliusであった。
- 執行隊は生存が判明したDoraの回収と、ノアムとアディの捕獲を再び行う為にやってきた。
- 社員である兵士達はあくまで非デウスエクスに対してしか対処できず、会社にいた社員の半分位は成すすべもなく殺されてしまう。
- デウスエクスに対応できるのはノアムとDora、そして最近ケルベロス登録をしようとしていたアディだけであったが、この時たまたま会社にいなかった。
- 不幸中の幸いか、社員の一人がノアム達に連絡を取る事ができた為、会社へすぐ駆けつけることができた。が、建物は半壊状態、過半数の身内の凄惨な光景を見てノアム達は激昂する。
- 三名で強襲してきた者達を迎撃。しかし、ノアムはなかなかの実力を持ち、実力ならDoraより一回り強かったが、三人がかりでも強化された二名には苦戦を強いられた。
- (ちなみに、ノアムは降魔拳士互換でガントレット使い、アディはウィッチドクター互換でヒールが得意。Casarはナイフ使いで白兵戦が得意、Juliusは機雷・地雷使いで特にBS付与が得意)
- それでも何とか執行隊を撃退することはできたものの、後一歩の所で二名の止めをさせず逃してしまう。
- ノアムは重傷を負い、Doraはまたもや意識はあるがコギト化寸前の瀕死状態。アディも頭から血を流し倒れていた。
- 生存している者達で応急手当を行い、Doraも無事だったメンテナンス装置で回復を行い、亡くなった者達を埋葬する事はできた。半壊した会社のビルはひとまず封鎖し、業務は無期限停止となった。
- しかし、より最悪な状況をすぐに突きつけられる。アディは肉体の回復はできたものの、意識が戻らなかった。詳細に診察した所、非常に厄介な状態と判明。戦いの中でJuliusの機雷の小さな破片が頭部に刺さり、脳のごく一部を損傷。そのせいで遷延性意識障害(所謂植物人間というやつ)となってしまっていた。
- ケルベロスはグラビティでしかダメージを受けないのだが、アディのそれは、グラビティがまるで怨念の如くこもった破片であった。ヒールで除去ができず、通常の手術では取り出せない位置に留まっている状態となっていたのである。
- Doraとノアムは酷く嘆くが、ノアムが助ける方法が一つだけある事を述べる。ダモクレスの工場の機能であれば、破片の除去が出来ると。
- 以前のメンテナンス装置の事といい、ダモクレスに関して詳しいノアムを追求した所、ノアムが公にしない事を条件に、身の上を語る。
- ノアムは元々ダモクレスで、二十年程前よりこの地区にある工場の管理等を任されていたが、地球の人々を守る為に工場を封印し、レプリカントとなって会社を設立した事、数年前にケルベロスとなった事を言う。
- しかも封印した工場は会社の地下深くに存在している事も語った。自身のグラビティを注げば、何とか短時間だけは稼動できるとも。
- (補足:つまりノアムはダモクレスを裏切った事で、懲罰執行隊の撃破捕獲対象となっていた。勿論、以前から刺客は何度も送られてはいたのだが、ケルベロスになるまではどうやって対処していたかは後述)
- 早速封鎖された会社の地下へと潜り、工場を稼動させる為にグラビティを注ぐノアム。思いの外大量にグラビティを消費した為、足腰が立たなくなる。
- Doraがアディを工場の診断システムのポッドへ入れ、ノアムが解析を行ったところ、ここで重大な問題が判明する。
- このダモクレスの工場は当然ながらダモクレスの為、そしてそれに改造する為の施設であり、破片の除去を完了するためにはダモクレスの状態でないと耐えられず、レプリカントでは肉体がもたない事がわかってしまった。
- アディはノアムとは違い、レプリカントと地球人の間に生まれた、純粋なレプリカントであった。
- たとえダモクレスにするとしても、現在そのための資源が何処にもない。
- 二名は絶望するが、刹那、アイズフォン越しにアディが通信を行った。かろうじてそれが出来るくらいの意識を取り戻せたのである。
- アディがここで提案した事に、Doraは驚愕する。アディをDoraに「組み込む」というものだ。
- ノアムもDoraも勿論納得できないが、アディは、このままどうせ助からないのなら、親友と一緒に同じものを見て過ごす事を願う、と強い意志を伝える。
- ノアム、Doraは大いに悩むが、ノアムは娘の望みを叶えたい、Doraは親友が望むならと、無理にでも納得をした。
- 工場内の融合装置にセットされるDoraとアディ。ノアムは体を無理に動かし、工場の一番大きな装置のポッドに入る。
- Doraはそれを少し疑問に思うが、「心配ない、制御するためにここで操作するだけだ。今は二人とも眠るんだ」とノアムが言うと、意識が遠のいた……。
- Doraは眠りの中で、アディの記憶を見る。ここで、母親は地球人だがケルベロスであった事、しかし殉職した事、その死を乗り越えて父がケルベロスへ覚醒した事、等を知る。
- (ただのレプリカント時代のオヤジがなんとかなっていたのは、奥さんに守られてた、って事で)
- 次に目覚めると、自身は工場のポッドの一つにいたが、すぐさま正面の透明な蓋が直ぐ開き、外に出られた。見た目はDoraだったが、内面はDoraとアディが融合した様な人格、そして両方の記憶も持っている状態として生まれ変わった事を自覚する。
- しかし自身に違和感を覚える。Doraの体全体に亀裂とヒビが入ってしまっていた。自身をヒールしてもそれは治る気配がない。
- 周囲を見てノアムの姿は見当たらない事に気づくが、突如付近にあったモニターが光り、スピーカーより音声が流れた。その声はノアムのものであった。
- 工場を完全に制御するにはダモクレスでないとならなく、また完全に再起動させる為には自身が組み込まれないとならなかったという理由で、ノアムは工場のシステムの一部となってしまった事を明かす。
- しかも稼働する為のグラビティが大量に必要な為、ノアムは暴走状態となってダモクレス化し、グラビティチェインを無理やり増幅させてそれを成し遂げたのだと言う。
- また、既に自身の記憶と心の初期化が始まっている上に、完全に力を使い果たしてしまった為、もうすぐ工場も機能停止し、自身も完全に消える事を語った。
- 悲哀に打ちひしがれ声も出ないDora(アディ)。ノアムは徐々に片言になりつつも、管理者がいなくなった工場は地に埋もれ存在が抹消される為、早急にここから出る事を促し、降りてきた時とはまた違う、地上直通の緊急用昇降機で彼女を逃がした。
- ノアムは無くなっていく記憶の断片で昔を顧みる。
- 工場を稼働させてすぐのケルベロスと対決、敵の中にいた一名の強い女性との引き分け、女性が何度もここに通って説得してきた事、そのうち彼女に惚れて定命化した事、設立した会社の仲間達と彼女との日々、彼女との間に生まれた娘、彼女とアディとの楽しい毎日、そして別れ……。どれもが思う毎に消えていく。
- 施設のあらゆる部分が瓦解していく中、工場のシステムは最後に「ラケル」という名前を思い、機能を停止する。
- 工場は土壌の一部となった。
機人転生
- 一方Dora(アディ)。昇降機で地上までへと昇って行く途中、記憶の中に、Doraのともアディのとも異なるものが存在する事に気づく。それはノアムの記憶の一部で、母親が亡くなった戦いの時の場面であった。
- アディはその戦いの最中に近くにはおらず、敵が去った後に母親に掛けつけて最後を看取った為、経緯を鮮明に確認するのはこれが初めてであった。
- 内容は、数年前、これまでのダモクレスの刺客の中で最も強敵だったと思しき一体の敵と、母親のラケルが一対一で戦闘するが苦戦。最終的には刺し違える事で相手を撃退する事が出来たが、母親は致命傷でノアムに抱きかかえられながら息を引き取るという場面だった。
- そこでDoraが驚き怒りを覚える。その刺客のダモクレスが、HQのデータベースで確認できた、「Martha」に関する数少ない情報にあった外見とほぼ一致していたのだ。
- Doraとしては親だが、アディとしては仇敵。とはいえ、この時既にDoraは兄弟や親とは決別する意思を固めていた。機会があれば復讐を遂げると誓う。[でもMarthaは宿敵登録するかは未定……]
- そう思ううちに、地上へと昇降機が到着する。扉が開くと、目の前は砂地、その先に広がる海原。水平線に太陽の半分が飲まれていた。テルアビブの海岸である事がわかる。
- 自身が赤く照らされる中、もはや見慣れた光景のはずの其。しかし今日に至ってはとても美しく、悲哀で、だが抱擁的な安堵も感じる。
- 惹かれる様に、夕日へと歩み寄ろうとするが、まるで錆び付いているかの如く、体が思う様に動かない。どうにか数歩進んだが、そこでひびの入った赤い機人は四肢が脱落し、胴体が地面に叩きつけられる。その衝撃で、前面も砕け落ちてしまう。
- その中より、アディと見た目が同じ銀髪の少女が這い出す。だが少女はDoraであり、アディでもあると意識できる事に変わりなかった。
- 本日の日付を再確認する。今日は2015年5月14日。テルアビブに降下した日が2014年5月13日であった。丁度一年。丁度よく、Doraはレプリカント化を果たしたのだった。
- ぎこちなく立ち上がる裸の少女。落ちていく夕日を見つめ、これからの事を考える。
- 「私達……いえ、わたくしは成すべき事の為、いまここで生まれ変わった。ならば新しい名を自身に刻み、生を全うせねば」
そうつぶやき、自身の名を考える。空と海の境界を見渡す少女。 - 「オフェク(水平線)……。オーフェ。現時を以てわたくしはオーフェ・クフェロンという名となりましょう」
夕日が完全に沈むと同時、新たなレプリカントが生まれた。
希望なる孤独、そして……
- その後、オーフェ・クフェロンという名前を正式に戸籍登録。戸籍上はアディの生き別れの双子の妹、という事とした。
- 社員達にだけは諸々の真実を話した上で、会社を廃業(社員の別の会社への斡旋等、事後処理はちゃんと実施)。
- アディが元々ケルベロスとしての能力に目覚めていたのもあり、オーフェもケルベロスとして覚醒。レプリカント化の際に剥がれ落ちた元自身の一部は回収し、武装を再利用可能とする為に改造を実施。専用の武装転移装置を開発(メタ:主にオリグラとして使用する為のもの)。
- そして。現地球文明の探求、およびそれを守る事。自身の復讐。可能ならエクスマキナと地球の友好協定。その他、色々な思惑……。諸々を胸に秘め、日本へ。正式にケルベロスとして登録し、活動を始めるのであった。
※補足事項・上記外の設定等
- Marthaとノアムは20年以上前までコンビを組み、兵士として活動していたが、仲はあまり良くはなかった模様。
- ノアムは戦闘以上に工場の生産管理能力が高い事を上層部に見出され、管理役を任された。
- Marthaは兵士としての能力が高く、コンビを解散してからすぐさま別部隊へ投入されたが、短期間でノアムが裏切った事により、適役として元同僚の捕縛もしくは抹殺の任につく事となって長年それを敢行していた。
- しかし裏切ってからのノアムは上手く潜伏していた様で、Marthaは存在を特定するのに二、三年を要した。
- 特定してから上層部に報告するが、既に御上は日本への対応を主眼においており、そこ以外の地区の事に関しては軽視していた為、まともな戦力をもらえるはずもなかった。
- (なのでカーチャン、もとい、ケルベロスのラケル一人で何とかなっていた)
- 何年たってもらちが明かない為、Marthaが直接単身で乗り込み、はじめは元同僚を説得しようとするがラケルに邪魔をされ、応戦することになり、ラケルは倒せたが任務が遂行出来ないほどの負傷を受けた為に撤退。
- Marthaは自身以外の優れた駒を欲していたが、上層部が上記の現状の為、「例の実験」を行う、という理由をでっちあげて自身が自由に使える非公開の工場をもらう。
- とはいえ、別の種族等にもみられる「強さ」とは何かという事に関し、自身の経験と計算の結果として、彼女なりの結論でそれに至った様だが。
- 現在のオーフェの性格は、口調がアディのもの、思考等はDoraのものが強く反映している。(と考えています)
- アディがちょーっと世間知らずなお嬢様の気があり、ケルベロス活動初期の姿があんな感じであった(て事にしておいてください)
公式設定があまり公開されていないので……
長い! あと箇条書きしようとしたのに後半そうじゃなくなっているし。と自分でツッコミを入れたい。
なんともご都合展開が多い気もしない事もない様な感じですが、基本的に自分はこんなんばっかりです。書いてる途中でまた思いつくとそれもそれも、となるし。
こういった話が好きなら、たぶん私と趣向が合うかもしれません。……アンオフィシャルという免罪符を掲げて好き勝手やっているという自覚は勿論あります。
しかし、2016年7月現在においては公式なダモクレスの設定の多くがまだまだ秘匿されている状態。不明な個所は独自解釈と想像で作るしかなく、公開された情報によっては設定が矛盾するばかりか全体的に破たんする可能性がある危険を孕むのが、アンオフィのつらい所ですね……。
……既視感のある個所がちらほらある? そりゃ、オマージュは色々……某リパブリックしかり。元がすべてわかる人は私と趣味が略。
ちなみにノアムの見た目は個人的にプ○イス大尉っぽい感じがいーなー、と勝手に考えています。
……一時はここからさらに、部分的にSS的なものを書こうとまで考えていたんですが時間ねぇので断念。あとステシのURL用に、専用のページに上記を書いたものでも作っといてリンクさせようかは検討中。
こういう楽しみ方もあるって事で、今回はこれにて。
関連リンク
- ケルベロスブレイド公式
- http://tw5.jp/
- 株式会社トミーウォーカー
- http://t-walker.jp/